円安方向に向いていたドル円が、113.160→111.400円と約2円近く円高に急騰した。
相場の流れでは、1ヶ月~数ヶ月かけて1円の変動と言う流れになるので、金曜日の夜から土曜日の朝にかけて急激に円高になったことが伺える。
この急激な円高要因として、上げられているのが「アメリカのトランプ大統領の発言」である。
以下、CNBCでの発言
トランプ米大統領は19日、CNBCとのインタビューで、金融当局が借り入れコストを引き上げ、経済を減速させている可能性があり「うれしくない」と述べた。中国の通貨が下落し、ドルが上昇していることで米国は不利な立場に置かれているとも言及した。引用: Bloomberg 2018年7月20日
もともと、最近の円安は実は円安ではなく
「ドル高」
つまり、世界各国からドルが買われているために起こった円安。
と言うこと。
そして、世界各国とは、ずばり【中国とEU】
トランプ大統領が貿易関税をかける保護主義政策を発表し、中国及びEU各国の貿易に多大なダメージを与える政策となるため、G7でも問題になった。
特に中国は、アメリカへの貿易輸出依存度が高く、輸入関税に25%をかけられたらたまったもんじゃない。
しかも、報復関税を中国が発表したら追加関税で、中国には
「さらに10%の関税を上乗せする。」
とトランプ大統領が発言する始末。。。
中国やEUにとっては、貿易関税の25%分ドルを高くして為替差益で、関税分の25%をチャラにしたい考えがある。
なので、中国の中央銀行とEUの中央銀行がドル買い介入を行い、ここ最近ドル高が進行している。
と言うことであると筆者は見ている。
そして、テクニカル投資家の人達も、「111.400」のラインが「直近最高値」となることからダウ理論で行くと
この「111.400の直近高値」を割るのか支えるのか?
で相場の方向性が大きく変わる。
ちなみに。1日足では、こうなる
左の赤丸が「直近最高値」みごとに今回のトランプ砲による円高がラインで止まっているのが分かるだろう。
そして、4時間足
1時間足で青いライン(直近最高値)に見事に載っていることが分かる。
この、青いラインから上に向かうと、青いラインは抵抗線(地面のような感じ)として機能している。
とテクニカル投資家に判断され、ドル高基調は続く可能性が高い。
しかし、この青い線を割り込むと、一気に滝のように下方向に向かう可能性があり下降トレンド(円安)へと向かう可能性がある。
株と違い、為替には「STOP高」とか「STOP安」が無いため、相場の勢いは加速度的になる場合がある。
また、株式は民間企業であるので政府が購入することはあまりないのだが、為替に関しては各国の産業や雇用問題に直結してしまうため
政治家による発言が重要なファクターとなる。
なので、「口先介入」と言うように中央銀行の要人発言や各国TOPの発言、政策や政府統計などが、価格に大きく関与することとなる。
この乱高下がFXが儲かる要因でもあるし、損をする要因でもある。
なので、個人的には、株よりもFXの方が難しく感じる。
が、結構、一般的に資産運用を始める方々にとっては人気の商品である。
当るも八卦、当たらぬも八卦。
来週の動きに注目したい。